ラーマの日記

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2013年 08月 05日

霊性についての思索 空海など


アニメ「伝説巨人イデオン」の原作者、富野由悠季さんのお子さんのお宅は、お孫さんをテレビの害悪から守るために、テレビ禁止なのだそうだ。皇室の紀子様の場合も、実家の御両親はテレビを見せなかったと聞く。

やはりテレビは害になると見ているらしく、賢明な判断だと思う。サイババも、「テレビ、新聞、雑誌、ラジオはよくない。見ないようにしなさい」と言っていた。

どういう精神的影響があるかはテレビ世代の第一世代では分からない。おそらく第二世代でも無理で、第三世代目あたりから効いてくるのではないか?

サイババは、おなかにいる時から胎児は影響を受けると言っていたから、怖いものだ。現代のお母さんたちは、善良で神聖な番組以外は見ないように気をつけて、母胎の子供を護らないといけない。妊娠中に不道徳な番組を見続けていたら、それが胎教を兼ねてしまっていて、成長と共に子供が悪くなってゆく、という現実はあり得る。

イエスの母マリアは3歳の時に、12人の乙女の一人として選ばれて修道院に入り、救世主を受胎するための器に相応しくなるべく12年修行したという。マリアが処女受胎したことは、サイババも事実と認めており、疑いない。インド叙事詩「マーハーバーラタ」では、パーンダヴァ兄弟たちは森で12年を過ごし、13年目は全員でヴィラータ王の宮殿に身分を偽って住んだという。

12という数字は神聖数と言われる。12の月、12音1オクターブ、12の時間、12星座、12の干支など。

空海は18歳で山に入ってから7年後にアートマン(超越意識)を知ったようだ。突然、市井に現れたかと思うと、あっさり120人の国士たちの一人に選ばれ、遣唐船に乗って唐に渡っている。荒れ狂う海で難儀に遭い、やっとのことで大陸に辿り着いた際、現地の人と中国語で会話し、身元を証明する書を一筆したためているが、その際、圧倒的な文体で現地人を納得させ、同行した僧侶たちを救っている。

行く先々で空海は地方の統治者に気に入られ、そこに留まることを懇願されているが、自分には大切な御仏の教えを母国に持ち帰る使命がありますので、と丁重に断り、皇帝のいる都に急いだ。

真言密教の正当な伝承者である恵果阿闍梨は、空海を初めて目にした際、「私はあなたを待っていた」と歓喜の声を上げ、真言密教の伝授を早速始めたという。長い間恵果の下で修行してきた弟子から、なぜ海の者とも山の者とも分からない者に教えを伝授するのかと苦言が出たが、その弟子はその晩、神仏に罰を受ける夢を見て大変うなされたため、翌日空海に謝っている。

これと似た場面は新約聖書にも出てくる。イエスを裁判所で問い詰めていたローマ総督ピラトの元に、妻からの伝言が届き、「あの正しい人に関係しないでください。その人のことで、私は昨夜、夢で随分苦しめられました」というものだった。神は夢を通して人間にメッセージを送ると言われるから、多分この時も空海の時と同様に警告されたのだと思う。

空海は通常20年かかる密教伝授を2年で学び終え、恵果阿闍梨から請われて7代目の真言密教伝承者に選ばれている。密教の灌頂を受ける儀式の際、後ろを向いて曼荼羅に蓮の花を投げるのだが、空海が投げた花は3回とも真ん中の大日如来の上に落ち、恵果阿闍梨たちを驚嘆させたという。帰国する際には皇帝や詩人たちも、空海との別れをひどく惜しんだそうだ。


サイババは、「神を手に入れれば、全ては思いのままです」と言っていた。実際、アートマンを知った後の空海の業績は、常人を遥かに超えており、書かれた経典も、イエスの教えに比肩する真理の香りがある。

数々の奇跡の伝説と、四国の人たちの篤い信仰心から、1200年に及ぶ確かな伝統を感じる。私も2度ほど高野山に行ったが、計20日間で何人の外国人を見たことか。アングロサクソン、アラブ系(観光バスで20人くらいで来ていた)、ドイツ系と、男女を問わず沢山の人々が訪れていた。バックパッカーのアイリッシュ系の女性や、白い死に装束に裸足で雪の参道を歩く遍路の男性、みな、空海一人の縁により出会った人々だ。


ジャイナ教の開祖マハー・ヴィーラ(ブッダと同時代の人)も王族に生まれて30歳で出家し、13年後にアートマンを知ったという。イエスは12年間砂漠を、神を求めてさ迷った後、さらに5年間、ヒマラヤの、人のいない所で霊的修行に没頭し、神実現に至ったとサイババは言っていた。

サイババは言う。「多様に見える宗教も、その根本は一つです。根本原理であるアートマン(超越意識)は、どの宗教の教義とも矛盾しない」と。アートマンは、善、愛、神と同義語であるため、このどれか一つでも持っていれば充分だと、聖者ラマナ・マハリシは言っていた。

サイババによると、ラマナ・マハリシもアートマンを知った一人だそうだ。あまり知られていないところでは、江戸時代の角材上人がいる。富士の樹海で、角材の上に7日間立ち続ける苦行をしていたところ、役行者(えんのぎょうじゃ)が現れ、奇跡を起こす力を授けられたという。その力で多くの江戸庶民を癒したそうだ。見神者(見仏者)には白隠上人、無能上人など、まだまだおり、日本も捨てたものじゃないなと思える。

サイババは、「日本はもともと偉大な霊性(愛)の国だ。だが、今それに影が差している。霊性の無い所に真の平安や繁栄は有り得ない。それを取り戻すのは、おまえたちの仕事だ」と、青山圭秀さんを激励していた。



参考資料

「ガンダム世代への提言 富野由悠季 対談集 I」 角川書店
富野 由悠季 著

「理性のゆらぎ」 三五館
青山圭秀 著

「真実のサイババ」 三五館
青山圭秀 著

「サイババ イエスを語る」 サティア サイ オーガニゼーション ジャパン刊
サティア・サイババ 述 牧野元三 和訳

「サイババ 神の御業」 中央アート出版社
天上昇 著

「サイババ 神の降臨」 中央アート出版社
大橋信史 著

「神の詩」― サイババが語る「さとり」への道 中央アート出版社
サティア サイババ 述 青山圭秀 監修 宇野梵悦 翻訳

「バガヴァッド・ギーター」 岩波文庫
上村 勝彦 翻訳

「エドガー・ケイシーのキリストの秘密」 たま出版
リチャード・ヘンリー・ドラモンド 著 光田 秀 翻訳

「空海の風景〈上〉」中公文庫
司馬 遼太郎 著

「ジャイナ教―非所有・非暴力・非殺生 その教義と実生活」 論創社
渡辺 研二 著

「仏教人物の事典―高僧・名僧と風狂の聖たち」 New sight mook―Books esoterica 学研 藤巻 一保, 大角 修, 佐藤 哲朗, 藤井 正史 著

「ムー」 学研

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by saiyans | 2013-08-05 16:14 | 人間の霊性についての考察


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