ラーマの日記

saiyans.exblog.jp
ブログトップ
2017年 08月 03日

FM音源の真実


サイン波は、サイババのサイかもしれない・・・。

FS1Rの複雑さが、「FS1R Editor」を眺めることで、やっと分かった。フォルマント用のオペレータも8つあることで、16オペレータにもなってしまうのは悲劇だ。

a0311886_00441085.png
a0311886_00444156.png


「AFM」とか、ヤマハはFM以外のPCM波形をFMに合成して鳴らす方式を開発したが、同時にシンプルさを失うのはもったいない。

「TX81Z(OPZ内臓)」はPCM無し、フォルマント無しの、FMが1つで分かり易い。シンプル・イズ・ベストだ。でも基本波形が8つもあるのはいけない。シンプルでなくなる。(まだ許せるけど)

「OPZ」と同じOPM系の4オペレータ、8アルゴリズムFM音源では、「OPP」があるが、アーケードゲームに用いられたのは「OPM」だから影が薄い。個人的に4オペレータでは「OPM」以外は作ってほしくなかった。混乱するから。

聴いていて、いつも思うのだが、FM音源って、エフェクターを必要としない音だと思う。その音自体がエフェクトになっているというか・・・。

FM以外に余計な物を付け足さなかったのは、初期のFM機材ぐらいだ。PCMが混ざったりするともう、将棋と囲碁を合体させたような不自然さがある。

FMの音を極限まで追求したのが、80年代~90年代初期のアーケードゲームであり、X68000のOPM音色だったのだ。

私はFS1Rを発売当時に買ったが、プリセット音色はことごとくX68000内臓の「OPM」に負けていた。FS1Rの音色プログラマーがプロのマニピュレーターというのなら、「OPM」の音色を作り上げた人たちは、プロ中のプロだ。

「複雑はベストでない」なら、オペレータが8つあるFS1Rはベストでないことになる。行き過ぎが8オペで、まあまあが6オペ、究極が4オペかな。DX7の、選び抜いた32アルゴリズムから更に選び抜いた8アルゴリズムを実装したのが4オペレータのFM音源だとすると、どーせやるならFS1Rも8オペレータ、16アルゴリズムなら倍だから良かったと思う。88個なんて、とても使い切れない。

おそらく人間が扱えるオペレータ数の限界点は8オペまでだと思う。それもドンファンのような賢者のみが扱える。一般人の限界は4オペではないか?無限のオペレータを変調して一切のものを創造しているのが、サイババのようなアヴァターなのだと思う。神が創造したものを真似ることしかできないのが、人間なのだ・・・。

「4オペレータで、あなたの作りたまいし自然音にこれだけ近づけました」と神前に捧げ奉るのが、音楽に従事する者の祭祀なのだ。

おそらく神は、「私がどうやって音を創造しているのか、教えてあげよう」ということで、FMシンセサイザーを人間に与え、教えているのだ。

「読み書き」も、最終的には聖典を読めるようになるために与えているはず。「自己の核心は何か?」と疑問符が浮かぶ時がいつかくると先読みして、新聞などを読ませて、理解力を上げさせてから、神の知識に導くのだ。

オケは、オーケストラは多過ぎということで、ロックやフュージョンで音数を削ぎ落とし、最後はピアノソロとか、やはりシンプルに還る。

ゲームも、今のプレステは多過ぎなので、ファミコンに還る日がくる。音数的にも。色数的にも。アメリカでもおそらく、「NES還り」が起きている。「あの頃のゲームが1番良かったな」ということで、すぐにクリア可能なファミコンに還るのだ。

パソコンでも、「MSX還り」が起きているかも。OSなども、32bitで足りると思うのは、私だけだろうか?


「音色とハーモニーは同じ」 野呂一生インタビューから。

「ハーモニーのボイシングっていうのは響きでしょ。これは根本にあるんです。そしてその響きは周波数の集合ですよね?で、音色というのも倍音構成でできるわけで、根本的にはハーモニーと一緒なんですよ。1つのハーモニーも、1つの音色も、結局、異なった周波数の倍音を重ねていって1つの倍音構成を作るわけですから。DX7をさわるようになって、このへんのことはいっそうクリアに実感できるようになりましたね。」

FM音源を理解することは、ハーモニーの理解にも繋がる・・・。野呂さんのこの言葉は、私にとって衝撃だった。そういえば、ルートから重ねていって、3度、5度、7度、9度、11度、13度とか、オペレータの積み重ねに似てる。テンションをオープンで鳴らしたり、ある時は内声に入れてクローズで鳴らしたり、はたまた構成音の何音かを抜いてみたり、変幻自在なところが、ハーモニーとFM音源は似ている。目から鱗が落ちる思いだった。


a0311886_00450130.png

「TX81Z Programmer」というフリーソフトがあるのだが、スライダーが縦向きなので、1画面にサイズが収まらないのは惜しい。でも、エディターそのものは使い易く、素晴らしい。

8音だけをマルチティンバーで鳴らせるのは、「TX81Z」と「FB-01」などだが、そのマシンの限界内で、良い音楽を作るというのが美しいのだ。


久石譲さんは1983年頃、「フェアライトCMI-Ⅱ」というサンプリング・ワークステーションを使っていたのだが、同時発音数8音のこのマシンでの作/編曲が大変勉強になったと述べていた。

曰く 「そこで、どうやって音を節約するか、無駄な音を省くかをひたすら考えることになった。フェアライトを使っていた時期があったことで、本当に必要な音の要素は何かというのを感覚的に掴んだ」

「今のフェアライトⅢも16トラックあるけど、全てモノ(モノラル)なんですよ。だから無駄な音が使えない。例えば弦で8つなんて使ったら、もう残り8つしか使えない。それが音楽の勉強にとても役立ちましたね。僕は、制約は人を伸ばすと思うんです。今みたいにMIDI(コンピュータとシンセサイザーを繋ぐ世界共通規格)で音を何音も重ねられると、音を頭の中で整理できないし、しかも不安がってしまって・・・」


OPMの仕様書が公開されないのは、密教的なものだからかな? それを解き明かすことで、一般衆生が音の真理を体得してしまうことを恐れたヤマハの技術者たちは、それを秘匿することを決めたと。FMの知識は、それを扱うに相応しい者が扱わないといけない、ということで、門外不出というのは理解できる。

思えばあの当時、アーケードゲームがこぞって「OPM」を採用したこと自体が不思議だった。1社ぐらい「OPS」を使ってもいいのに、ことごとく「OPM」だったのは、子供たちに道を示すために使える良い素材が、同時発音数8音の小宇宙に内在していたからなのだ。




参考資料

「カシオペアの本」 立東社

「感動をつくれますか?」 角川 one テーマ21
久石 譲 著

DTM雑誌 「PC music」ソフトバンク株式会社出版部
久石譲インタビュー

「ドンファン・シリーズ」 二見書房
カルロス・カスタネダ 著 真崎 義博 翻訳

「GAME SIDE」Vol 24
東野美紀インタビュー


「FM音源」 ウィキペディア


果物使いのためのFM音源温故知新


FS1R Editor

TX81Z Programmer v1.22


[PR]

by saiyans | 2017-08-03 00:51 | ゲーム ミュージック


<< 古代祐三さんの星回りを考察      原発再稼働はマナー違反でしょ >>