2018年 05月 16日
「放棄」を表すと言われる「ケートゥ」という惑星はなんだろう? ある時は貪欲に物を収集していたと思いきや、突然方向を変えて、物を売る、あげる、捨てるなど、真逆の行動に駆り立てられることはないだろうか? 「飽きてしまったから捨てたのだ」とか、売ったのだと思い込んでいたが、これはケートゥの仕業かもしれないと思うようになってきた。 「ラーフ」という惑星が「貪欲」を象徴するなら、正反対の「ケートゥ」は「捨離」を象徴する、というのは理に適っている。 ケートゥが凶星とされるのは、後々必要とされる物さえも、盲滅法に捨ててしまう、災いの星だからだと思う。 第5室にケートゥが来たら子供を捨てたくなるとか、第7室に来たら妻を捨てたくなったりするのかもしれない。解放されたくなるというか・・・。第10室にアスペクトすると学校や会社を辞めたくなったり。 よく木星とケートゥが解脱に関わる星だと言われるけれど、木星は「維持」も司るはずなので、幾らかマシで、ケートゥは盲滅法に捨てるとすると、やはり凶星なので、プージャで清めてもらうのが賢明だろう。 将来的に、運命を分けるほどに大事な物が、必要な時に手元に無いというのは悲劇だ。私の経験上、その時に必要なくとも、後で必要になる時が来るというのが何回もあったので、易々と物を売ってしまうケートゥの傾向は、早めに治療しなければならない病気の一つなのだ。 また、「アスペクト」というのも厄介だ。容易にほかの惑星とも絡むので、いろいろ考慮して次の行動を選択しなければならない。インド占星術は、未来の吉凶を占うという意味で強力なツールに成り得るが、占星術それだけでは限界があるので、プージャで補って運命航路を切り開いていく必要がある。 インド占星術の原典と思われる、神と聖者たちの交信、例えば「アガスティアの葉」などには、必ずプージャの記述があるが、これはインド占星術というものの本質が、過去の過ちの償い方を教え、解脱に到達させるという、一大目的を持つからなのだ。 参考資料 「理性のゆらぎ」 三五館 青山 圭秀 著 「アガスティアの葉」 三五館 青山 圭秀 著 「サンカルパ」 三五館 青山 圭秀 著 「アガスティアの葉とサイババの奇蹟」 徳間書店 深野 一幸 著 「聖母アマチの教え」- ヴェーダの叡智 - [改題新版] 知玄舎 西田みどり 著 舎利・捨離 意味と用法? インド占星塾 ウェブ・アーカイブ 猿にもわかる!インド占星術講座 ベーシックスキル編 https://web.archive.org/web/20130118205953/http://asc-21.com/Coaching/Contents.htm
by saiyans
| 2018-05-16 01:03
| インド占星術
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