ラーマの日記

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2018年 08月 21日

プージャの原理 考察


ヒマラヤに住むヨギ(ヨーガ行者)や、カーストの頂点にあるブラーミン(僧侶)、プージャーリたちが報酬を受け取らない理由は、基本的にサットヴァ(浄性)が優位な状態で誕生しているということ以外に、何があるだろう?

それは、前世の常習にある。「タパス(苦行)、プージャ(祭祀)、ダーナ(施与)」を、人生を通して継続してきた、魂の歴史があるのだ。

プージャの実行によって魂が浄化され、もはや自分のことは何も願わない、他者の幸福のみ、となった、準備のできた清らかな魂のみが、上位の階級に生まれることができる。

彼らは何も所有していないように見えるが、過去世で膨大な施しを積んできた魂であるため、深い因果のレベルから神に守られている。


ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズなどは、「企業家としての成功」は今世で果たされたため、もはや障害物が無くなり、来世は他者のためにのみ生きることが可能になる。

言わば、彼らですら今世では解脱できないのだ。膨大に積んだ施しなどの功徳も、それを消費し切らなければ、生まれ変わりの因になってしまう。


ではどうするか?

来世で再生したら、功徳の力を他者へのプージャに充てることで消費するのだ。

彼らプージャーリたちは言わば、良いことを過剰に積み過ぎて解脱を妨害されており、それらの功徳を他者の借金(カルマ)の肩代わりに使うことで、「報酬を期待しない行為」を実践し、解脱に至るのだ。

パラマハンサ・ヨガナンダの説く教えによると、お金に執着を持つだけでも、地上に生まれる原因になるということだった。

理由は「天界にはお金は無いので、それを成就するためには、地上に生まれねばなりません」とのこと。また「『タバコを吸いたい』と願っただけでも地上に生まれる」とも述べていた。理由は先ほどと同じだ。


「無所有」というのは、在俗の価値観からすると「貧乏」と同義に思えるが、実は自己への欲望を超越しているがゆえに、何も持たないだけなのだ。彼らこそ真の強者であり、福音を齎す者なのだ。




参考資料

「バガヴァッド・ギーター」 岩波文庫
上村 勝彦 翻訳

「パラマハンサ・ヨガナンダの成功の黄金律」(叡智シリーズ)出版:三雅
パラマハンサ・ヨガナンダ 著

「ムー」 学研

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by saiyans | 2018-08-21 10:54 | 人間の霊性についての考察


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